デジタルツールの導入が検討される背景には、その時点で広く浸透している「時代の空気」があります。そして、この空気に、一番やられるのが経営者です。セミナーや勉強会で成功事例を聞かされたり、経営者仲間から「今度、うちで■■を導入することになった」という話を聞かされたりするうちに、「我が社は乗り遅れていないのか?」ということが気になったり、「我が社も導入すればいい結果がもたらされるんじゃないか」という期待を抱くようになります。そう考えること自体は問題ありません。ただ、経営者の浅慮によってもたらされた施策の犠牲になるのは常に現場のメンバーだということ忘れてなりません。トップダウンで経営改革を進めていくことと、トップの気まぐれで現場を振り回すことはまったく違うのです。
時代の空気に飲まれたDXは、
バラ色ではなく茨の道の始まりか…